農林水産大臣賞を受賞した極上かまぼこ

農林水産大臣賞受賞 - 小田原かまぼこ(極上)が評価された理由とは

2026年4月19日
著者: 上村 尚平

小田原のかまぼこが、農林水産大臣賞を受賞しました。
今回評価されたのは、当店の「極上かまぼこ」です。
通算6回目の受賞となります。

小田原でかまぼこをお土産や贈り物として選ぶ際、「どんな点が評価されたのか」「何が違うのか」と気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、かまぼこづくりに携わる立場から、その理由と背景にあるものづくりについてお伝えします。

農林水産大臣賞とはどんな賞か

全国かまぼこ品評会は、昭和22年の第1回大会以降、毎年開催され、蒲鉾製造技術を競うとともに、同業者相互の情報交換、親睦の場として大きな役割を果たしています。
農林水産祭参加行事として、農林水産省後援のもと、厳正な審査を行い農林水産大臣賞や水産庁長官賞、アメリカ大使館賞など各賞を決定しています。
現在、8部門の審査があり、農林水産大臣賞は7点、水産庁長官賞は33点選定されています。

今回受賞した「極上かまぼこ」について

今回、農林水産大臣賞を受賞したのは「極上かまぼこ」です。

評価された点は、素材・水・職人の技という三つの要素が一体となって生み出す味わいと食感です。
添加物を使わず、素材の力だけで仕上げるこのかまぼこは、シンプルであるがゆえに、つくり手の姿勢が直接結果に反映されます。
審査においても、その誠実さが評価につながったと考えています。

極上かまぼこ 白

シンプルだからこそ、ごまかせない

私たちのつくるかまぼこの原材料はとてもシンプルです。
化学調味料など添加物は使用しておりません。

それは、素材のもつ力を堪能いただくためです。

一方で、つくるのは簡単ではありません。
素材や工程の違いがそのまま味に現れるからです。
だからこそ私たちは、「魚・水・技」にこだわります。

極上かまぼこ(白)の原材料
魚肉(グチ(国産、輸入)、タラ)、砂糖、卵白(卵を含む)、みりん、食塩

「魚・水・技」それぞれについて、順にご説明します。

魚|素材の選び方

白グチ

使用する魚は、天然生グチ。獲れる海域、獲れる時期、大きさを厳選しています。
それらによって質が異なるからです。

魚には有名な地域や旬があるように、グチにも美味しいとされる場所や時期、大きさがあります。
天然生グチの選び方については、「原材料のグチについて」で詳しく紹介しています。

水|仕上がりを左右する存在

小田原市浜町の水

かまぼこづくりには多くの水を使います。
天然生グチの身を採肉した後、血合いなどを取り除く水晒し工程があります。
そのときに使う水こそが、小田原かまぼこ通りの地下100mにある地下水です。

この水で水晒しをすることで、たんぱく質の結合度が高まり、より良い弾力に仕上がります。
私たちが小田原かまぼこ通りでかまぼこを作る理由がここにあります。

水の質によって食感や口あたりが変わる理由は、「かまぼこの水について」でご覧いただけます。

技|仕上げるのは人の感覚

石臼で練る

魚は一匹たりとも同じ魚はいません。
つまり、すり身の状態は毎回変わるということです。

機械のみに頼り、ボタン一つでつくると、味や弾力にばらつきが出てしまいます。
そのため、各工程で状態を見ながら調整を行います。
この職人の技がどのように積み重ねられているかは、「技について」をご覧ください。

受賞は通過点と考えています

今回の受賞はひとつの評価ではありますが、これがゴールではありません。
日々、「これでいいのだろうか?もっと美味しく作れるのではないだろうか?」と自問自答を重ねています。
職人であるということは、決して答えを得ることのない、自問自答の旅を歩んでいくことだと思います。

まとめ

「魚・水・技」という基本を大切にし、丁寧につくること。
その積み重ねが、今回の受賞につながったのだと考えています。

しかし、今回の受賞もゴールではありません。
これからも自問自答を重ねながら、かまぼこづくりに向き合い続けます。

今回受賞した「極上かまぼこ」をはじめ、素材と製法に向き合いながら、日々かまぼこづくりを行っています。
小田原のお土産や贈り物をお探しの際は、ぜひネットショップもご覧ください。