武者姿の柳沢慎吾

北條五代祭りと例大祭 2026年現地レポート

2026年5月7日
著者: 上村 尚平

ゴールデンウィークの小田原は、1年の中でもひときわ賑わいを見せる季節です。

歴史ある城下町に多くの人が訪れ、街全体が活気に包まれます。
中でも代表的なのが「北條五代祭り」と「松原神社例大祭」。
いずれも小田原の歴史と文化を色濃く感じられる行事です。

2026年も実際に足を運んできました。
その様子とともに、見どころや混雑状況、楽しみ方についてまとめます。

小田原のGWが賑わう理由

小田原のゴールデンウィークが多くの人で賑わうのには、いくつかの理由があります。

まず一つは、都心からのアクセスのしやすさです。
電車を利用すれば短時間で訪れることができ、日帰りでも十分に楽しめる距離にあります。
そのため、連休中の小旅行先として選ばれやすい立地といえます。

そしてもう一つの大きな理由が、毎年5月3~5日に開催される「北條五代祭り」です。
小田原最大規模の歴史イベントであるこの祭りでは、甲冑に身を包んだ武者行列が街を練り歩き、多くの観客を惹きつけます。

さらに、地域に根差した「松原神社例大祭」もこの時期に行われます。
神輿の巡行や伝統的な行事が各所で行われ、地元の人々の活気とともに、街全体に祭りの空気が広がります。

こうした「アクセスの良さ」と「大規模イベント」、そして「地域の祭り」が重なることで、小田原のゴールデンウィークは一年の中でも特に多くの人で賑わう時期となっています。

北條五代祭り ─ 歴史と武者行列の見どころ

北條五代祭りは、小田原を治めた北条五代を称える歴史イベントです。
北条五代歴代城主を模した武者行列をはじめ、市内の学校による吹奏楽部、音楽隊、神輿など、総勢1600名が勇壮に市中を練り歩く、小田原市最大の行事です。

最大の見どころは、甲冑に身を包んだ武者たちによる「武者行列」。
歴史の一場面が目の前で再現されるような臨場感があり、小田原らしさを強く感じられるイベントです。
武者行列は11時頃に小田原城を出発し、市内を巡って再び戻ってくるコースをたどります。

北條五代祭り 武者行列のコース図

なかでも注目を集めるのが、毎年北条氏歴代城主役を務める著名人たちの参加です。
合田雅吏さん、髙嶋政伸さん、柳沢慎吾さんが毎年この役を担っており、沿道からの声援もひときわ大きなものとなります。
特に柳沢慎吾さんは地元でも人気が高く、祭りの盛り上がりを象徴する存在です。

甲冑姿の柳澤慎吾

沿道には多くの観客が集まり、写真を撮る人や見入る人であふれ、その場の熱気がひしひしと伝わってきます。

松原神社例大祭 ─ 地域に根差した祭りの魅力

小田原総鎮守・松原神社の例大祭は、観光向けというよりも、地元の人々の営みとして受け継がれてきた祭りです。
神輿の巡行や地域ごとの催しなど、華やかさだけでなく、土地に息づく文化やつながりを感じられる点が、北條五代祭りとは異なる魅力といえるでしょう。

最大の見どころは、漁師の祭りを起源とする「小田原担ぎ」という独特の担ぎ方です。
神輿を船に見立て、木遣りを唄った後、一気に突っ駆けるその様子は迫力があります。
その場にいる人々が自然と一体となるような空気があり、観ている側も引き込まれていきます。

松原神社例大祭 小田原担ぎの神輿

5月5日の宮入は18時頃から始まり、21時頃まで続きます。 20基以上の神輿が次々と神社へと突っ駆ける光景は圧巻です。 木遣りにもさまざまな種類があるため、耳を傾けてみるのも楽しみのひとつです。

観覧のコツと、一日の楽しみ方

2026年も多くの来場者で賑わい、小田原城周辺は人の流れが絶えませんでした。
特に武者行列の時間帯は、場所によっては移動が難しいほどの混雑となります。
通行止めエリアも多いため、車での移動は渋滞が発生しやすく、電車の利用がおすすめです。

穴場として個人的におすすめしたいのが青物町通りです。
小田原城周辺に比べて人出はやや穏やかで、近くには屋台も並びます。
近年は居酒屋やバーも増えているエリアのため、祭りの後には杯を傾けながら余韻を楽しむ様子も見られます。
賑わいの中にも、どこかゆとりのある時間が流れているのが印象的でした。

また、武者行列はスタート地点付近で観覧した後、ゴール付近へ移動すれば、同じ行列を二度楽しむことも可能です。
早めに場所を確保し、レジャーシートを持参すると、より落ち着いて観覧できます。
ただし本当に混雑しますので、移動の余裕は十分に見ておいてください。

たとえば5月3日であれば、11時頃までに早めの昼食を済ませ、武者行列を見学し、その後は城下町を散策する。
屋台を楽しみながら歩くのも、この時期ならではの過ごし方です。

お祭りと一緒に楽しみたい、小田原の蒲鉾

お祭りの楽しみといえば、食もそのひとつです。
食べ歩きも魅力ですが、少し足を止めて落ち着いて味わう時間もまた趣があります。

小田原は蒲鉾の名産地として知られ、古くから受け継がれてきた技と味があります。
私たち山上蒲鉾店は、祭りの賑わいが広がる城下町の一角、浜町に店を構えています。
祭りで人が行き交うこの時期、道すがらにぜひお立ち寄りください。

また、Cafe&Restaurantやまじょうでは、小田原の食材を使った料理をその場でお召し上がりいただけます。
私たち、山上蒲鉾店の「極上」は、2026年開催の第77回全国蒲鉾品評会にて、通算6回目の農林水産大臣賞を受賞しました。
祭りの余韻とともに腰を落ち着けて、この街ならではの味に触れてみてください。

第77回全国蒲鉾品評会農林水産大臣賞受賞 極上

まとめ

ゴールデンウィークの小田原は、歴史と人の活気が交わる特別な時間です。
5月3日の北條五代祭りの華やかさと、5月5日の松原神社例大祭の地域に根差した空気。
どちらも、一度は足を運ぶ価値のある行事です。

小田原の魅力は一度では尽きません。
季節ごとに表情を変えるこの街を、ぜひゆっくりと味わってみてください。