魚の価値を、未来へ。
2026年2月11日
著者: 上村 尚平
山上蒲鉾店は、このたび水産庁が推進する「さかなの日」に賛同メンバーとして参加いたしました。
毎月3日から7日は「さかなの日」。
魚を選び、食べることが、健康的で持続可能な食生活につながるという考えのもと、魚食文化の継承と水産物の消費拡大を目的として行われている取り組みです。
魚を扱う者として、私たちはこの趣旨に深く共感しています。けれども同時に、それは私たちにとって新しい挑戦というより、これまで大切にしてきた姿勢をあらためて言葉にする機会でもあります。
「魚・水・技」に向き合い続けてきた私たち
創業以来、私たちは「魚・水・技」に向き合い続けてきました。小田原の地下水で魚を水晒しし、石臼で練り上げ、素材の力を引き出す板付蒲鉾づくり。原材料をできるだけシンプルにし、魚そのものの味わいを大切にする姿勢。こうした基本の積み重ねが、私たちの土台です。
そのうえで、時代の声に応えるかたちで生まれたのが、
「骨も皮も丸ごといわしつみれ」です。
国産いわしを骨ごとすりつぶし、丸ごと使う製法によって、骨が刺さる心配なく、魚の栄養を無理なく取り入れていただける商品です。
学校給食の現場から生まれた商品
この商品は、もともと学校給食の現場から生まれました。
骨が苦手な子どもたちにも、安心して魚を食べてもらいたい。そして、カルシウムをはじめとする魚の栄養を、日常の中で自然に摂ってほしい。現場の声に向き合いながら生まれたこの取り組みは、魚を「食べやすくする」ことだけが目的ではありません。
魚を余すことなく活かし、その価値を次の世代へつなぐこと。
それこそが、私たちの目指す姿です。
毎月4日は「いわしを食べようDay」
毎月3〜7日の「さかなの日」。その期間中である毎月4日を、私たちは「いわしを食べようDay」としています。
魚を特別な日のものにするのではなく、日常へ。
取り除くのではなく、活かす。
余すのではなく、使い切る。
それは、日本の魚食文化が培ってきた知恵であり、これからの時代にこそ大切にしたい考え方でもあります。
魚の価値を誠実に伝え続ける
老舗として守るべきものを守りながら、社会の変化にも真摯に向き合う。
私たちはこれからも、魚の価値を誠実に伝え続けてまいります。